WTW全国大会2026 静岡予選。代表枠をめぐる一日
千葉、埼玉、そして静岡。既代表が上位を固める中で、まだ枠を必要とする選手たちはどこまで迫れるのか。静岡の一日は、その問いを抱えたまま始まった。
Road to Nationals
千葉から続く代表権争い
静岡予選は、この日だけで完結したレースではなかった。5月の千葉予選では、Gegeng@fpv、Kanata world、Daichi_FPVが代表権を獲得した。そのレースでkeraは予選4位から最終5位。keraは千葉より前にすでに代表権を獲得しており、代表枠を追う側ではなく、上位を固める既代表選手として各地の予選に顔を出していた。
続く埼玉予選では、くっすーがAメイン3位に入り、代表権をつかむ。keraはAメイン6位、ゆっきーFPVは8位、Inoueは9位。すでに枠を持つ選手が上位に入り、その後ろでまだ枠を必要とする選手が詰めてくる。全国への道は、単純な順位表だけでは読めない流れになっていた。
そして静岡。既代表が上位を固めるのか、まだ枠を必要とする選手がその間を割って入るのか。千葉、埼玉と続いた流れの先で、静岡の代表枠を誰がつかむのか。答えは、Aメインの最後まで残されていた。
Winner
AYA_TAW、静岡予選を制す
Aメイン決勝に残ったのは、AYA_TAW、YUTO-BOY、kera、gakky-RBJ。優勝はAYA_TAW。予選4位からAメインを勝ち切り、静岡予選の勝者として表彰を受けた。決勝のBEST LAPはAYA_TAWが0:27.149、YUTO-BOYが0:29.549、keraが0:25.131、gakky-RBJが0:28.173。順位と一周の速さが必ずしも同じ並びにならないところも、このAメインの面白さだった。
ここははっきり分けて書く必要がある。レースの勝者はAYA_TAW。静岡予選の物語を大きく動かしたのはYUTO-BOY。どちらかを薄めると、この日の見え方を間違える。
Fastest Lap
しずもり、最速の1周と届かなかった代表権
静岡予選のもうひとつの大きなドラマは、しずもりだった。昨年の静岡代表であり、今年も地元静岡の期待を背負ってコースに立った選手。そのしずもりが、予選で全体最速のBEST LAP 0:24.435を叩き出した。唯一の24秒台。1周だけを切り出せば、この日の誰よりも速かった。
ただし、代表権を決めるレースは「最速の1周」だけでは終わらない。しずもりは予選3位、total 0:55.387という強い位置から入ったが、Aメインでは9位。AメインのBEST LAPは0:26.556で、予選ほどの爆発力は出せなかった。
keraは予選1位に加えて、Aメインでも0:25.131の最速BEST LAPを記録し、予選から決勝まで総合力を見せた。AYA_TAWは予選4位からAメインを勝ち切った。そこに対して、しずもりは「誰よりも速い1周」を持ちながら全国へ行けない。静岡予選の残酷さと、トーナメントで勝ち切る難しさが、この結果に詰まっている。
Qualifying Official
予選リーダーボード
予選はkeraが0:51.253でトップ。BEST LAPではしずもりの0:24.435、keraの0:25.351、gakky-RBJの0:26.904が目立った。
| Rank | Pilot | Total Time | Best Lap |
|---|---|---|---|
| 1 | kera | 0:51.253 | 0:25.351 |
| 2 | gakky-RBJ | 0:54.641 | 0:26.904 |
| 3 | しずもり | 0:55.387 | 0:24.435 |
| 4 | AYA_TAW | 0:55.861 | 0:26.964 |
| 5 | くっすー | 0:56.640 | 0:28.258 |
| 6 | YUTO-BOY | 0:57.419 | 0:27.962 |
| 7 | Miyaドラ | 0:58.690 | 0:28.370 |
| 8 | マッツ_TAW | 0:59.416 | 0:29.188 |
| 9 | ゆっきーFPV | 1:02.786 | 0:29.376 |
| 10 | いしばーRBJ | 1:04.364 | 0:31.028 |
| 11 | Inoue | 1:06.233 | 0:30.124 |
| 12 | アンDo | 1:09.624 | 0:33.554 |
| 13 | YUTO-PAPA | 1:16.539 | 0:36.723 |
| 14 | babaken | 1:17.010 | 0:36.931 |
| 15 | TomoTomo | 1:18.336 | 0:38.031 |
| 16 | miura | 1:19.712 | 0:37.259 |
| 17 | SAWA-RBJ | 1:25.795 | 0:39.799 |
| 18 | nomu-gifu | 1:30.173 | 0:36.773 |
| 19 | Fujitte | 1:34.923 | 0:43.527 |
| 20 | Mazda | 1:36.629 | 0:43.045 |
| 21 | コバンザメ | 1:41.781 | 0:42.475 |
| 22 | ともあき | 1:58.687 | 0:57.744 |
| 23 | murayama | 3:35.485 | 1:29.517 |
| 24 | ryuu | 記録なし | ― |
| 25 | TKSFPV | 記録なし | ― |
A Main Final
Aメイン最終順位
keraはAメイン3位ながら0:25.131で、この表の中では最速のBEST LAPを記録している。AYA_TAWはその速さを受け止めながら、4周をまとめ切って勝ち切った。
| Rank | Pilot | Total Time | Best Lap |
|---|---|---|---|
| 1 | AYA_TAW | 1:32.407 | 0:27.149 |
| 2 | YUTO-BOY | 1:35.275 | 0:29.549 |
| 3 | kera | 1:37.425 | 0:25.131 |
| 4 | gakky-RBJ | 1:41.449 | 0:28.173 |
| 5 | くっすー | 1:38.170 | 0:31.498 |
| 6 | Inoue | 1:38.663 | 0:29.905 |
| 7 | ゆっきーFPV | 1:41.904 | 0:30.514 |
| 8 | いしばーRBJ | 1:52.824 | 0:31.350 |
| 9 | しずもり | 1:29.974 | 0:26.556 |
| 10 | マッツ_TAW | 1:36.624 | 0:29.236 |
| 11 | Miyaドラ | 1:56.505 | 0:30.084 |
| 12 | アンDo | 2:37.936 | 0:58.416 |
| 13 | nomu-gifu | 2:03.566 | 0:38.213 |
| 14 | TomoTomo | 2:06.640 | 0:37.060 |
| 15 | Mazda | 2:16.806 | 0:40.621 |
| 16 | YUTO-PAPA | 2:28.716 | ― |
B Main
Bメイン順位
BメインはTomoTomoが1:18.692で先頭。nomu-gifuは2位ながら0:37.085のBEST LAPで、Bメイン内の最速ラップを残した。
| Rank | Pilot | Total Time | Best Lap |
|---|---|---|---|
| 1 | TomoTomo | 1:18.692 | 0:37.713 |
| 2 | nomu-gifu | 1:19.553 | 0:37.085 |
| 3 | Mazda | 1:27.899 | 0:40.687 |
| 4 | babaken | 1:36.811 | 0:38.886 |
| 5 | SAWA-RBJ | ― | ― |
| 6 | コバンザメ | ― | ― |
| 7 | miura | ― | ― |
| 8 | Fujitte | ― | ― |
| 9 | ともあき | ― | ― |
| 10 | murayama | ― | ― |
Qualified
YUTO-BOY、Inoue、ゆっきーFPV —— 静岡から全国へ
静岡予選から全国大会代表となったのは、YUTO-BOY、Inoue、ゆっきーFPVだった。
中心にいたのはYUTO-BOY。予選6位、予選BEST LAPは0:27.962。Aメイン決勝では1:35.275、BEST LAP 0:29.549で2位に入り、10歳で代表枠を正面から取り切った。これは「ジュニアが健闘した」という軽い話ではない。既代表や各地を転戦してきた選手たちの中で、全国大会予選のAメインを抜けたという事実だ。
そしてInoueとゆっきーFPV。千葉、埼玉と追いかけてきた2人も、静岡でついに切符をつかんだ。InoueはAメイン6位、BEST LAP 0:29.905。ゆっきーFPVはAメイン7位、BEST LAP 0:30.514。上位にAYA_TAW、kera、gakky-RBJ、くっすーといった既代表選手が並んだからこそ、代表権はその下まで降りてきた。長く続いた予選の流れが、ここで3人の名前に結びついた。
Next Qualifier
まだ続く予選、いしばーRBJの挑戦
その一方で、まだ物語が終わっていない選手もいる。
いしばーRBJは、千葉予選で予選11位から最終9位。静岡では予選10位からAメイン8位。どちらも決して遠い位置ではない。上位争いのすぐ後ろにいるが、代表枠にはまだ手が届いていない。
だからこそ、次の予選にも視線が向く。代表権を獲得した選手がいる一方で、あと一歩を残した選手もいる。WTW全国大会への道は、静岡で終わったわけではない。次の会場で、誰がその一歩を詰めるのか。いしばーRBJの挑戦も、まだ続いている。
Archive
配信アーカイブとセレモニー音源
当日の配信はYouTubeアーカイブで、順位決定戦前に流した楽曲はSunoプレイヤーで確認できる。